じぶんにきづくブログ。

Know ourselves, be autonomous. Control our lives.

人間について知る

  • あの人が理解できない。
  • こんな時寂しくなるのは私だけ?
  • どんな人でも喜んでくれるもの、ってあるの?
  • これは絶対正しいのに、どうしてそう思わないの?
  • こんなにダイエットしたいと思っているのに、どうして運動できないのだろう?


 人間について知ることは、自分についても、他人についても知ることにつながります。
 一日何時間寝たら良いのか、ということから、信頼感のしくみまで、人間について知るべきことは膨大です。
 ですが、そのどれもが、あなたの生活を一変させるほどの影響力を持っています。
 
 たとえば、恋愛にまつわる恍惚とした気持ちは、その原因となる麻薬物質に対して3年ほどで耐性がついてしまう、と言われているのを知っていますか?ある日突然、横に寝ているパートナーが、電車で隣に座っている他人のように、汚く不完全な存在に見えてくるのです。お腹いっぱいになったとき、どんなごちそうを見ても気持ち悪い、というのに近いかもしれません。

 一方で、恋愛感情がなくなってから関係を支えるのは信頼感で、これは時間の経過とともに向上していくと言われています。

 付き合って2年で結婚したとして、3年目に初めて、実は信頼関係が全然作られていなかった、ということが明らかになったなら、あなたは甘んじて離婚という選択肢を選ぶ必要があるかもしれません。もし子どもが生まれていたら、その子どもには辛い想いをさせるかもしれません。
 
 しかし、今の自分の気持ちにあらかじめ向き合っておけば、今のうちから積極的に信頼関係を築き、来るべき三年目に備えることができるかもしれません。

 たとえば、人間は選択肢が多すぎると、判断自体を放棄したくなる、ということを知っていますか?
 
 完璧に合理的な判断をするためには、排他的・網羅的に選択肢を考慮していくのが普通です。ですが、そもそもそうした情報を取得し、判断する、という行為それ自体にも大きなコストがかかっているため、ほとんどの場合、完璧な選択肢を時間をかけて見積もるより、ある程度適切な選択肢にとどめて判断するほうが、割にあっているのです。
 
 つまり、人生の選択でも、仕事の選択でも、事前の情報収集で目が回るほどの情報を用意してしまうと、どんなにその計画を完璧になりそうな情報でも、実際には余計であることが多いのです。また、商品も数を増やせばよい、というものではないのです。選択肢が適度にある商品の方が、基本的には選ばれるのです。

 このように、人間について知ることは、自分の行動を根本から変えてしまう可能性を秘めています。
 
 こうしたことを早いうちに知っておくことで、あなたの人生はさまざまな場面でよくなっていくでしょう。

 また、自分がどのような性質を持ち、どのように影響を受けているのかがわかることによって、自分をコントロールでき、ひいては人生をコントロールすることができるようになるでしょう。

 なにより、自分を取り巻くさまざまな人たちをも理解することで、そうした人たちとの関係を理想的なものにすることができるのはもとより、さまざまな場面で積極的に役にたつことができることができるでしょう。

 人生が、人との価値の交換の連続だとしたら、これほど重要なことはありません。

 つまり、

人間について知ることは、人間として生きる上でなにより重要なことである

ということであり、あるいは

人間について知っていれば、なんでもできる!

ということでもあります。


このサイトでは、先ほど例に挙げたように、特に重要な切り口をいくつかピックアップして、人間とはどのような存在なのか、ということについてお伝えしていきたいと思います。