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なぜ自分を知ることが大切なのか?そのためのたった2つの方法

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汝自身を知れ。
― デルフォイアポロン神殿に刻まれた古代ギリシアの格言

何をするにも、まず自分がどうしたいのか、今どうなっているのかを知らなければ始まりませんよね。
でも、じゃあどうするの?と言われても、ほとんどの人はたじろいでしまうでしょう。

今回は、「自分を知る」ということがなぜ重要なのか少し考えてから、いざ自分を知る際に絶対に区別しておくべき二つの方法と、そこからどう自分を捉えていけばいいのかをお伝えしていきます。

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自分を知ることはなぜ大切なのか

たとえば、こんなことありませんか

  • 目標はたてるけど、結局は行動できない。
  • なぜ自分があんなことをしたのかわからない。
  • つい強がりを言ってしまうが、自分がこういう人間だ!ということに自信がもてない。
  • 何をやっても、そこそこ楽しいで終わってしまう。
  • やりたいことをやっているはずなのに、どうしてか投げ出したくなる。
  • 自分が今何をすべきなのかわからない。

いや~、これなにも当てはまらない人いたら、それ人間じゃありませんよ(笑)安心してください。
むしろ、ほとんどの人が常にこうなんだ、というのが実際のところでしょう。自分が何をすべきか常にわかっている人なんかいたら、それ多分AIです。しかも何もない部屋で単純作業しかしないやつ。普通の環境なら、実はAIでもフレーム問題というのがあって無理です。

自分で気づいていないだけで、実際はこうした状況になってしまっている人もかなりいるはずです。

無意識に生じる気持ちや考え

多くの人がご存知なのが、
 
「吊り橋の上で告白されると、恐怖のドキドキを勘違いして相手が好きなのだと思ってしまう」
 
という吊り橋効果でしょう。これに似た形で、普段の生活の中にはたくさんの勘違いや、複雑な気持ちの構造があります。
 
「挨拶もしないヤツだから嫌いだと思っていたけど、実は自分がコンプレックスに感じている部分を相手も持っていたのが原因だった」

ということもよくありますし、
 
「「俺は音楽で成功したいんだ!」と自分の望みを人に言っているし、普段はそうだと思っているけれど、実は温かい家庭を望んでいる」

ということもあるでしょう。
 
こうした状況で、自分について知ろうとしなければ、どういうことになるでしょうか?
そうです。望んでもいないことを繰り返したり、自分を息苦しい型にはめたり…そうしたことを一生続けていくことになるのです。

自分を知るべき理由

避けたい気持ちがあるからこそ、得たい気持ちがあるからこそ、悩みが生じます。
ですが、そうした気持ちは無数にあり、悩みも無数にでてきてしまいます。

だからこそ、自分を知り、自分の望んでいる気持ちを知ることで、

  • なにを優先すべきか
  • なにが解決すべき悩みなのか
  • どう行動すべきか

といったことを明らかにしなくてはなりません。
このように、自分自身を知ることは、自分という人間を理解し、自分の望みを確実に実現するために、欠かすことのできない第一歩なのです。

つまり、

自分を知らなければ、何もはじまらない。

ということです。

もちろん、自分の気持ちに気づく、自分について知る、ということは、日常生活の中でたまにあることですから、ずっとこうだ、というわけではありません。しかし、これを意識して行うかどうか、ということで、歴然と差が出るのは誰の目にも明らかでしょう。

そういうわけで、具体的にどのように自分について知っていくか、ということを、お伝えしていきたいと思います。

二つの方法

さて、自分について知るには、大きくわけて二つの方法があります。

一つは、今の自分の気持ちや考え、状態を一つひとつ捉え、整理していく方法。
これは、書き出したり、人と話したりしながら、たくさんの矛盾する自分の気持ちや考えを捉えていく方法です。もちろん、過去を振り返ったり、映画や小説などを読んだりするのも手です。とにかく、今の自分の状態について明らかにしていくことです。

もう一つは、人間一般について知る方法です。
多くの人は、個人の経験から、「人間って普通こうだよね」というイメージを持っています。もちろん、自分の目でいろんな人を見て、経験して、人間って~と知るのもひとつ。これが基本です。その上で、興味が湧いたら哲学や心理学、神経科学などを学ぶのもよいでしょう。人間についてこれまでたくさんの人達が、膨大な努力の結果積み上げてきた研究があるのですから、利用しない手はありません。

そして、この二つは、片方をよく知れば、もう片方もわかるようになる、という関係にあります。

どちらから始めてもよいのですが、やはり、まずは自分について何を知りたいのか、ということを明確にしておくことが非常に重要でしょう。そうでないと、人間というのは・・・と言われたところでなかなか頭に入ってきませんし、人間について知るべきことは無限にありますから。

状態を捉える上でのポイントは「客体化」と「社会化」

細かなやり方は今後書いていく予定ですが、自分の状態を捉える上でのポイントは、大きく分けて二つ。

ひとつは、とにかく書き出すこと。表現すること。もっと言えば、気持ちや考えなどを文字や音などの形で自分と切り離し、客観的に捉えられる状態にすること。私はこれを「客体化」と呼んでいます。

もう一つは、誰かに伝えること。あるいは、メールやブログなど、伝えるつもりで表現すること。これを私は、「社会化」と呼んでいます。

この二つなしに、頭の中だけで「今自分は…」などとやるのは、基本的には感情の連想ゲームをするだけになってしまいますから、とにかく外側に出してください。

無知の知

また、このように自分を捉える視点を区別していくと、どんどん細分化していくことができます。たとえば、自分の状態なら、ポジティブな気持ちやネガティブな気持ち、どこから影響を受けているのか、身体の状態はどうか、などです。このように自分をどう捉えるか意識していくことで、今度は自分は自分の何がわかっていないのか、がわかるようになってきます。つまり、無知の知が洗練されていくのです。

そして、どんどんと普段から自分を知ることが容易になっていき、そうなればそうなるほど、迷いや不安が消え、行動ができるようになっていきます。

今すぐできること

自分の状態について知る

今回は特に目的を明確にする方法をご紹介します。

STEP1
まずは、手帳なりEvernoteなりを開いてください。
そして、やりたいと思っていることとか、今日感じたこととか、思いつくままに書いてみてください。電車の中でも、寝る前の時間でも、5分もあれば第一歩が踏み出せます。まぁ日記みたいなものですね。

それから、アドレス帳を開いてください。
心おきなく会話ができる友人を何人かピックアップして会う約束をしましょう。

STEP2
自分について軽く振り返ることができたら、今しなくてはならないことと、したいと思っていることを全部書きだしてみてください。
そして、なぜそれをしなくてはならないか、自分は何を大切にしているのかを考えてみてください。家族でしょうか。友人でしょうか。それとも仕事でしょうか。どんな自分のイメージを大切にし、どんなイメージにはなりたくないと思っているのでしょうか。全部書きだしてみてください。
頭の冴えている時なら、どんな人や情報に影響を受けてそう思っているのかも合わせて書いておきましょう。

STEP3
そうしたら、自分にとって大切なものの中で優先順位をつけてください。
自分の人生の中で最低限これはないとダメ、という条件と、理想的にこうなりたい、という部分を分けて、書き出してみてください。※ここ重要
「こうなりたい」っていうのが、そのうち「こうならなきゃダメだ」に聞こえるようになりません?それって本当にしんどいじゃないですか。なにもかもイヤになりますよね。ぜひ最低限の部分と理想を区別してみてください。

この目的に対して手段を明確にする方法なども重要ですが、まずはこれをやってみてください。

人間について知る

そして時間があれば、学問的な書籍などにあたってみるのもいいでしょう。
もし一度自分について書き出しているなら、人間についても大いに興味が湧いていることと思います。
本屋やAmazonへ行くなり、図書館へ行くのもいいです。ここまで読んだあなたなら、5分もすればわくわくが止まらなくなること間違いなしです。

まとめ

自分を知ることは、人生をよくする上で避けては通れません。逆に、十分に知れていれば、不安の少ない、満足のいく時間に繋がるはずです。
それを着実に行っていくためには、自分の状態を知ることと人間一般を知るという大きく分けて二つの方法を区別し、自分が知るべきことを把握しながら、とにかく気づきを自分の外側に出していくことが重要です。

この二つのもっと具体的なアプローチについては、今後さまざまな形で記事にしていきますからお楽しみに。
実はとても重いのですが、別で運営しているサイトの方にはいくつか掲載しているので、気になる方は参考にしてみてください。
http://www.know-thyself.net/#!know-myself/cr6i

ではではまた!