じぶんにきづくブログ。

Know ourselves, be autonomous. Control our lives.

表現の方法について


puzzle / olgaberrios

頭の中を整理したい…
でも、どうやって表現したらいいかわからない。

あるいは、もっと効率よく自分の頭の中をまとめたい。

こんなとき、やり方を知っているのといないのでは、雲泥の差があります。

今回は、頭の中を整理する仕事をしている人間から、簡単な方法論とおすすめの方法をご紹介致します。

書き出す方法


Note Taking (79/365) / Chung Ho Leung

 表現ですから、もちろんバリエーション自体は無限にあります。ですが、具体的なイメージを持ってもらうために、いくつか示したいと思います。

 まず思いつくのは、メモ帳や手帳に手書きする方法でしょう。アナログにはアナログの善さがあります。文字に感情が宿りますし、キーボードで打ち込んでいるときとは違う感覚を使いますから、手書きで言葉を書くことに慣れている人は、手書きの方が頭がよく働く、という場合も少なくないようです。 

 次に思いつくのは、やはりデジタルな方法でしょう。ここにはかなりバリエーションがあります。ハードウェアにしても、携帯、スマホタブレット、ノートPC、デスクトップPCなど、さまざまです。ソフトウェアなら、メモ帳ソフト、Wordなどのワープロソフト、エクセルも空間的に情報をマッピングできて有効です。

 文字をマッピングするなら、近頃ずいぶん普及してきたマインドマップのソフトを使う方法もあります。他にも無数のソフトウェアがあります。

f:id:know-yourself:20141124145744p:plain

 そのほか、言葉の中身に関しても、単語をぶつぶつと並べていく方法もあれば、箇条書きで単語と文を並べることもできるし、文章を書くこともできます。


 この書きだす方法で重要なことは、自分が表現すべき膨大なイメージを、どうやってうまく文字にするか、ということです。口にする場合と違い、文字にする、というのは時間がかかる作業です。できるだけ早く、かつわかりやすく書きださなくてはなりません。一方で、口にする場合よりも、自分が今どんな意味の言葉を使っているのかについて意識を集中させることができ、かつ表現した内容を振り返ることが簡単です。この点は、手書きの方が良いという人も多いところだと思います。

 これらを踏まえて、自分にとってもっとも良い方法を組み合わせて使いましょう。これは私の経験則に過ぎませんが、

 「最初は手で書いて頭を働かせてから、ちょっとずつ整理されてきたら、デジタルで一気に書きだす」

というのが一番効率がよいと感じています。頭が働いているときは最初からデジタルでいきます。

 言葉の内容も、最初は単語単語でできるだけ網羅的に頭の中身を書きだしておいて、そのあとつなげて文に、そして文章にします。いきなり文章を書くのも楽しいのですが、だいたい目的からそれた文章になってしまいます。発想は広がりますけどね。

 また、文章の手前までなら、やはりマインドマップは非常に効果的だ、ということを付け加えておきます。 どの方法も、慣れが必要です。まずはすでに慣れてしまっている方法で表現する癖をつけてから、新しい方法を模索していくのがよいでしょう。


口にする方法


professional-retro-microphone--dj-headphones- / ilmicrofono.oggiono

 書きだす方法と同じく、バリエーションはさまざまですが、いくつか示したいと思います。 ここでは口にする、としましたが、ポイントは音として理解する、ということ。おそらく言葉を音として表現する際、最もよく使っているのが、頭のなかで言葉を再生する方法、いわゆる内語でしょう。客観的に把握する、という意味では対象化する効果は低いですが、頭のなかでぼんやりと気持ちに浸っているような状態と、”いまちょっと怒っている”と言葉で考えるのとでは、かなり差がでてきます。

 ところが、じゃあふだんと同じでいいんだ、となるかといえば、そうではありません。おそらく、自分の気持ちや考えそれ自体に意識を向けること(メタ意識といいます)に普段から努力している人でなければ、自分では言葉で考えているようでいて、ちゃんとすべてを言葉にして、捉え直せるように考えているということはありません。ですから、この方法を行うときは、しっかり捉え直せているか、ひとつひとつ確認する努力をしなければなりません。

 付け加えると、書きだす場合でも、頭の中で文字をイメージする、あるいはマインドマップをイメージする、という方法も、実は可能です。 これらの頭の中で音やイメージ、その他の感覚を再生して客体化する方法は、普段から意識して行うようにすることで、確かに気持ちをコントロールする能力や考える能力が飛躍的に高まります。また、メタ意識を高めて気持ちを整理する方法としては、瞑想があります。これも、非常に効果の高い方法です(メタ意識・瞑想についてはこちら(準備中))。ですが、特に気持ちの整理が難しいときや、考えを整理するときは、補助として用いいるようにしましょう。 

 内語を使う方法以外には何があるでしょうか。やはり最もメジャーな方法は、人と話すという方法でしょう。この方法では、相手の影響を大きく受けてしまうことに注意が必要です。言葉の内容も相手にわかるように説明する形になりますし、自分独自の表現もなかなか使いづらくなります。なにより、人前で口にするのに抵抗のある言葉や気持ち、考えはたくさんあります。しかも、抵抗のあるような内容に限って、自分でも上手く目を向けられていない部分であることが多いのです。嘘をついたり、話しに見栄が入ったりせず、感じたことそのままを伝えられるようになるには、知識や技術が必要です。そうした会話ができる関係や、場所(環境)を作るのにも、知識や技術が必要です。(こうした知識・技術についてはこちら(準備中))

 もう一つ挙げるとすれば、自分の気持ちをひとりごとのようにつぶやく、あるいは録音する方法があります。これは、ちゃんと自分だけの空間を用意できれば、安定して機能しますし、録音すれば振り返ることもできます。録画すれば、表情まで読み取ることができ、自分自身を振り返るための非常に重要な手がかりになります。実はかなり効果的な方法です。ですが、なかなかその一線を超えるのが難しい。最近は、ほとんどの携帯電話やPCに録音機能、録画機能がついていますから、ぜひ上手く活用してください。

 このように、書きだす、口にする、というだけでも、沢山の方法があることがわかったと思います。重要なことは、自分にあった方法を使って、とにかくまずは表現する癖をつけることです。それが安定してできるようになったら、どんどんいろんな方法をアレンジしていってください。

おすすめの方法


Talk / matusfi

 そのほか、言葉の中身に関しても、単語をぶつぶつと並べていく方法もあれば、箇条書きで単語と文を並べることもできるし、文章を書くこともできます。


 この書きだす方法で重要なことは、自分が表現すべき膨大なイメージを、どうやってうまく文字にするか、ということです。口にする場合と違い、文字にする、というのは時間がかかる作業です。できるだけ早く、かつわかりやすく書きださなくてはなりません。一方で、口にする場合よりも、自分が今どんな意味の言葉を使っているのかについて意識を集中させることができ、かつ表現した内容を振り返ることが簡単です。この点は、手書きの方が良いという人も多いところだと思います。

 これらを踏まえて、自分にとってもっとも良い方法を組み合わせて使いましょう。これは私の経験則に過ぎませんが、

 「最初は手で書いて頭を働かせてから、ちょっとずつ整理されてきたら、デジタルで一気に書きだす」

というのが一番効率がよいと感じています。頭が働いているときは最初からデジタルでいきます。

 言葉の内容も、最初は単語単語でできるだけ網羅的に頭の中身を書きだしておいて、そのあとつなげて文に、そして文章にします。いきなり文章を書くのも楽しいのですが、だいたい目的からそれた文章になってしまいます。発想は広がりますけどね。

 また、文章の手前までなら、やはりマインドマップは非常に効果的だ、ということを付け加えておきます。 どの方法も、慣れが必要です。まずはすでに慣れてしまっている方法で表現する癖をつけてから、新しい方法を模索していくのがよいでしょう。
 書きだす方法と同じく、バリエーションはさまざまですが、いくつか示したいと思います。 ここでは口にする、としましたが、ポイントは音として理解する、ということ。おそらく言葉を音として表現する際、最もよく使っているのが、頭のなかで言葉を再生する方法、いわゆる内語でしょう。客観的に把握する、という意味では対象化する効果は低いですが、頭のなかでぼんやりと気持ちに浸っているような状態と、”いまちょっと怒っている”と言葉で考えるのとでは、かなり差がでてきます。

 ところが、じゃあふだんと同じでいいんだ、となるかといえば、そうではありません。おそらく、自分の気持ちや考えそれ自体に意識を向けること(メタ意識といいます)に普段から努力している人でなければ、自分では言葉で考えているようでいて、ちゃんとすべてを言葉にして、捉え直せるように考えているということはありません。ですから、この方法を行うときは、しっかり捉え直せているか、ひとつひとつ確認する努力をしなければなりません。

 付け加えると、書きだす場合でも、頭の中で文字をイメージする、あるいはマインドマップをイメージする、という方法も、実は可能です。 これらの頭の中で音やイメージ、その他の感覚を再生して客体化する方法は、普段から意識して行うようにすることで、確かに気持ちをコントロールする能力や考える能力が飛躍的に高まります。また、メタ意識を高めて気持ちを整理する方法としては、瞑想があります。これも、非常に効果の高い方法です(メタ意識・瞑想についてはこちら(準備中))。ですが、特に気持ちの整理が難しいときや、考えを整理するときは、補助として用いいるようにしましょう。 

 内語を使う方法以外には何があるでしょうか。やはり最もメジャーな方法は、人と話すという方法でしょう。この方法では、相手の影響を大きく受けてしまうことに注意が必要です。言葉の内容も相手にわかるように説明する形になりますし、自分独自の表現もなかなか使いづらくなります。なにより、人前で口にするのに抵抗のある言葉や気持ち、考えはたくさんあります。しかも、抵抗のあるような内容に限って、自分でも上手く目を向けられていない部分であることが多いのです。嘘をついたり、話しに見栄が入ったりせず、感じたことそのままを伝えられるようになるには、知識や技術が必要です。そうした会話ができる関係や、場所(環境)を作るのにも、知識や技術が必要です。(こうした知識・技術についてはこちら(準備中))

 もう一つ挙げるとすれば、自分の気持ちをひとりごとのようにつぶやく、あるいは録音する方法があります。これは、ちゃんと自分だけの空間を用意できれば、安定して機能しますし、録音すれば振り返ることもできます。録画すれば、表情まで読み取ることができ、自分自身を振り返るための非常に重要な手がかりになります。実はかなり効果的な方法です。ですが、なかなかその一線を超えるのが難しい。最近は、ほとんどの携帯電話やPCに録音機能、録画機能がついていますから、ぜひ上手く活用してください。

 このように、書きだす、口にする、というだけでも、沢山の方法があることがわかったと思います。重要なことは、自分にあった方法を使って、とにかくまずは表現する癖をつけることです。それが安定してできるようになったら、どんどんいろんな方法をアレンジしていってください。
口にする方法
 最後に、私がおすすめしている方法をお教えします。 

 書きだすことと話すことの組み合わせだといいましたが、文字通り、会話しながらその内容を書き出していきます。ただし、少々やっかいな前提として、ちゃんと話を聴く技術を持っていて、気兼ねなくなんでも話せる友人がいることが必要です。しかし、この前提さえクリアできれば、あとは簡単。紙やPCを前に、いつもどおり話をしながら、その内容をメモしていくだけです。マインドマップのような形でメモしていくのがやりやすいと思います。

 こうすれば、人と話していることで頭が働きますし、相手の目線を感じることで、自分の気持ちや考え自体を無意識に何度も捉え直そうとします(もちろん自分の間違いを認めるだけの最低限の用意は必要です)。また、ひと目で会話を振り返ることができるので、話がそれにくく、より客観的に自分を見つめなおすことができます。話し言葉を一つ一つ文字にする過程で、しっかりと表現すべき内容に集中することができ、あいまいになりがちな話し言葉をより正確な表現にしつつ、気持ちや考えを再度捉え直すことができます。なにより、相手がよければ、上手く質問をして、気づいていない自分の一面を気づかせてくれるかもしれません。

 要は、書きだす方法と口にする方法の両方のメリットをかなりの部分併せ持つことができるのです。それどころか、文字にしながら話す、ということは、話し自体の質をかなり高めるため、相乗効果があります。 もし最初の条件さえクリアできるなら、ぜひ試してみてください。あるいは私にご相談ください。

関連記事

もっと言葉をクリエイティブに扱っていきたい方のために、より詳しい記事を書きました。
こんなにあった!言葉で考える6+αの方法とコツ - KYなう